第4章小学生でもわかる！プログラミングJava【データ型】

Javaのプログラミング言語には、変数を宣言するときに使うデータ型がたくさんあります。データ型（data type）とは、変数に格納される値の種類のことです。まずは覚えておきたいおもな9種類のデータ型をご紹介します。

Javaのデータ型は大きく分けて「基本データ型」と「参照データ型」の2つです。今回紹介する9つのデータ型のうち8つは基本データ型と呼ばれ、「基底型」や「プリミティブなデータ型」とも呼ばれています。さらに、その中にはいくつかに枝分かれした整数型や浮動小数点型、論理型があります。

【基本データ型】

1.整数型

ではまず、8つのうち使用頻度の多い4つの整数型をご紹介します。

データ型	範囲	消費メモリ
byte	-128〜127までの整数の値	1バイト
short	-32768〜32767までの整数の値	2バイト
int	-2147483648〜2147483647までの整数の値	4バイト
long	-9223372036854775808〜9223372036854775807までの整数の値	8バイト

これらは整数を格納できる型です。型により代入できる整数の値は違いますが、最近では多くのメモリを搭載しているコンピュータが多く、あまり厳密に使い分けません。整数を代入する場合はおもにint型を使います。

ほかにも、文字を扱いますが整数型とされるchar型があります。char型は全角半角を問わず1文字を格納できる型です。

データ型	範囲	文字
char	'\u0000'〜'\uffff'までの整数の値	​全角半角問わずに1文字を代入

2.浮動小数点型

次にご紹介するのが小数を格納できる2つの浮動小数点型です。

データ型	範囲
float	少し曖昧でも良い小数	32ビット単精度小数点
double	普通の少数	64ビット倍精度小数点

1.0 ,1.5 ,2.0 ,2.5 ,3.0 ,3.3 ,4.0・・・のように小数点以下の値を含む数値です。浮動小数点型では、floatが32ビットなのに対してdoubleは64ビットとなっており、doubleのほうがよりメモリを多く消費します。しかし、より厳密な計算を行えるため、通常はdouble型をよく使います。

しかし、浮動小数点方式は計算を行うときにわずかな誤差が積み重なり完璧な計算はできないため、問題が生じる場合があります。これを防ぐ意味でも絶対に誤差が出てはいけない計算(金額の計算など)には浮動小数点型は使いません。

3.論理型

エラーか否か、YESかNOかの二択から一択を求める論理型です。

データ型
boolean	trueまたはfalseのどちらかの値を選択する場合の値

論理型とは、真(true)か偽(false)、どちらかといった二者択一を示す二つの値を持つ真偽値のことです。

【参照データ型】

次に参照データ型をご紹介します。参照データ型とは、上記で紹介した8つのデータ型以外の型を指します。参照型には、クラス型・インターフェイス型・型変数・配列型があります。

String型

ここでは、文字列を表すString型を紹介します。参照型のなかでもString型だけ基本データ型のような特別な動きをするのが特徴です。

データ型	文字列
String	​"文字"

以上の9つのデータ型を覚えておけば変数にデータを代入する変数宣言はバッチリです。Javaでは、変数宣言をすると同時に値を初期化することを変数の初期化と言います。

データ型　変数名　＝　代入する値

こうして変数宣言をしながらプログラムを作成していくのが基本になります。

オペランドであるリテラルの表記方法

オペランドとは、「変数や値」の事です。オペランドの中でも数字や文字列などソースコードに表記されている具体的な値をリテラルと呼び、リテラルには各々データ型があります。下記では、リテラルの表記方法とデータ型をご紹介します。

リテラルの種類	表記	データ型
小数点がない数字	40	int
小数点がない数字で末尾がL or l	400000L	long
小数点付きの数字	40.4	double
小数点付きの数字で末尾がF or f	40.4F	float
true or false	true	boolean
引用符で囲まれた文字	'四'	char
二重引用符で囲まれた文字列	"こんにちは"	String

※同じ表記でも4と'4'と"4"は違うデータ型となるので気をつけること(int型、char型、String型)

【まとめ】

ここでは、Javaで使用するプログラミング言語の変数を宣言するときに使うデータ型をご紹介しました。9種類のデータ型をしっかり理解してプログラミングJavaを攻略していきましょう！